「ベイ今昔写真館」では、大阪湾ベイエリアの今と昔の姿を写真で比べて、その移り変わりをご紹介します。
時代とともに変わりゆくベイエリアの歴史をお楽しみください。 |
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大正時代の芦屋浜
(『あしや子ども風土記 文学さんぽ』掲載写真) |
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平成20年の芦屋浜 |
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六甲山と大阪湾に囲まれた全国でも有数の高級住宅地、芦屋。
閑静な住宅地として「山手の芦屋」のイメージが定着していますが、平安時代から「海の芦屋」としてすでにその名を文学史に刻んでいました。
歌人として名を馳せた在原兼平は、芦屋浜の美しい砂浜や眺望に感銘を受け、伊勢物語の中で歌を詠みました。兼平が残した歌は古典の中で始めて「芦屋」の地名が出たものとされています。
また、近代に入ってからも文豪、谷崎潤一郎の作品『猫と庄造と二人のをんな』(昭和11年)では芦屋の海辺を舞台として作品が描かれ、後に映画化もされるなど「芦屋」の地名を全国に轟かせました。
昭和30年代からの臨海部の埋立工事により造成され住宅地となった芦屋浜は、河口付近、芦屋キャナルパーク、海浜公園、南芦屋浜地区のマリーナ、緑地、潮芦屋ビーチ(人工海浜)などと連携して、現在も魅力的な場所となっています。 |
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