大阪湾ベイエリアにおいて、内陸部とも一体となって総合的な開発整備を進めていくためには、それにふさわしい社会資本が整備されることが必要です。特に、各都市、各地城の機能分担と広域的な相互交流を容易にする環状ネットワークの形成が極めて重要であり、この環状ネットワークが整備された時に以下のような効果が期待されています。
1.大阪湾ベイエリア開発を先導
一周約200kmの大阪湾環状道路の実現によって、任意の2地点間を1時間以内で移動することができるようになる。これによる人・物・情報の交流の拡大は数多くのベイエリア開発プロジェクトの相互連携を可能にし、さらなる波及効果を生み出す。
2.大阪湾環状都市の実現
関西大環状道路と大阪湾環状道路による二重の環状ネットワークとこれらを有機的につなぐ都市圏自動車専用道路ネットワークにより、多様な個性を連携した多核多重ネットワーク型都市圏”大阪湾環状都市”を実現する。
3.西日本広域経済社会文化圏の構築
紀淡連絡道路は本州四国連絡橋や太平洋新国土軸とともに循環型ネットワークを形成し、関西と四国・瀬戸内海・西日本地城との広域的な連携・交流を深め、西日本の広域経済社会文化圏を構築する。
4.世界都市関西の実現
二期工事着手で能力が拡充される関西国際空港と一体となった環状交通ネットワークを構成する紀淡連絡道路は、国際社会に開かれたわが国の数少ない窓口としての機能を十分に発揮し、広域的な国際交流文化圏としての世界都市関西を実現する。
5.安全で安定した国土構造の実現
阪神・淡路大震災の教訓を踏まえると、瀬戸内海循環交通ネットワークによって、国土構造のリダンダンシーを確保することができる。
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